三千綱再生ゴルフ塾・1



<三千綱再生ゴルフ塾・1>


1.「タケ小山、69歳胃ガン作家をしごき倒す」

高橋三千綱の素振りをみて、タケ小山が昨年発した言葉。
「インパクトからフィニシュにかけて、左肘が開く。それで右腕が上へ逃げていく。それでは飛ばない」
肝硬変と胃ガンのせいで体重が55キロの高橋はそのことを気にしていた。

〇6月7日。
前日ゴルフ中に撮った三千綱の動画(ユーチューブ掲載)を見て、タケはひと言。

「ボールの位置が左つま先の左にある。ボールはふたつ分、外に出ている。そのため、左肘が逃げて、さらに右腕が追いかけていく形になっている」

タケはそういって、腹の出た仲間3人と八王子カントリークラブの10番ティに向かった。ひとり残された三千綱は練習場でボールを打つ。いわれた通りボールをふたつ分、内側にいれて打つ。
多少の違和感があったが、めげずに打ち込む。
その内、ボールがひどく左に出ていくことが多いことに気付いた。

〇上がってきたタケ小山に再び三千綱は聞いた。
「ボールが左に出ていく」

タケ答える。
「それはテークバックが浅いためである。腕で振るため、充分な溜めができない内に打ちにいく悪例である。それでは左肘は畳み込まれても、身体は逃げていく」

その説明だけではよく分からなかったが、とにかく、もっとテークバックを深くとるように練習しようと69歳三千綱は、けなげに決心する。
なお、この間、タケ小山は三千綱が実際にボールを打つところを全然みていない。動画だけである。
アドバイスは簡明であったが、冷たくも感じられた。このしごきに耐えようと三千綱は思った。

なお、アプローチの練習をしていると、午後のスタート前にタケがやってきて、サンドウエッジでの30ヤードの打ち方を披露してくれた。
それはボールに当たる瞬間、手首を左に返すというものである。
低く出たボールはスピンが効いて、ピン近くに止まる。
距離感は自分で何度も練習をしてやるしかない、とタケはいった。

もうひとつ。同じサンドウエッジでやはりボールがヒットした瞬間、フェースを開く方法を伝授してくれた。これは高く上がって、ポトリとグリーンに落ちる。
やってみたが距離感がなかなかとれない。
これも練習だと思った。それも芝生の上からしかできない。
この方法はあまりプロはやっていないという。
「うまくなったのはグレンデール(フロリダ州)で汗をかきながら毎日500球打った成果である」とタケは得意顔でぬかし、1番ティに向かっていった。そこで260ヤードの素晴らしいフェードボールを打った。
この日のタケ小山のスコアーは37ー42の79。OBふたつ。


2.三千綱、勝成プロの教えに従う。

私は非常に疲れていた。夜中血糖値が異常に下がった感があり、気持悪くなって2時間の睡眠で起きてしまった。
眠気と闘いながら、血糖値を計ると51であった。低血糖である。あのまま眠っていると朝目が覚めない内に昇天しているそうである。つまり気持悪くなって起きたのは、生命装置が働いていた証拠である。
食事をとらねばと焦ったがワイフはロスに旅立ったばかりで家には冷や飯しかなかった。それで茶漬けを喰った。落ちついた感じがしたのでまた眠った。朝起きたのは7時である。
血糖値を計ると147だった。普通の人には高いと感じるだろうが、51からの復帰である。インシュリン注射をせずにコーヒーを呑み、新聞を読んだ。だが、身体がだるい。
体操をする気も起きない。ただ、だるいのである。これはつらい。

夕方になって練習場にいった。雨予報だったが晴れた。
打ち放題だったが、打てたのは50球だけだった。
まずアイアンでアプローチ。50ヤードを打った。次に100ヤードをPで打つとき、かつての師匠の高橋勝成先生の言葉が浮かんだ。
「右肘を右脇につけようとしてはいけない。それでは窮屈になる。右腕は身体に沿って振ればいいのであって、アイアンも同じように、自然にふればよろしい。右肘は空いていた方がいいのです」
勝成先生はアドレスの位置からドライバーを額から吊し、そのシャフトに右手がぶつからないように振ること。家ではそうやって右腕の動きを練習し、覚えることだとくどく言っていた。
身体を回転させて腕はそれについてくればよい、というのは間違いだとも断言した。

「ゴルフは身体の回転競技ではありません。腕を使い、ゴルフ道具を使ってボールを打つゲームです。腕の動きを覚えることが先です。それだけでいいのです。無駄な寄り道をさせず、最短距離で腕を振る。振り抜くという意識も必要ありません。左肩を捩り上げることも無用。ただ、肩を平行にとって、左肩を右肩にスライドさせる感じでいいのです。右肘を脇腹につけるという意識は棄ててください。そしてアイアンではボールの手前ではなく、赤道を狙う感じで打ってください。ダウンブローはいけません。方向も距離もアマチュアには正確にはとれません。プロでも大変な練習が必要です。体力のない三千綱さんはボールの赤道を狙って打つ。」

そんなことを思い出しながら打っていた。テークバックが浅く感じられた。
そのときタケ小山がいった「テークバックを深くとらないからボールは左に行ってしまう。身体が逃げているのじゃ」とあわただしい中で言った言葉が蘇った。
しかし、勝成先生はこういっていた。

「まず腕でボールを打つ。その際心掛けることは右肘を脇腹につけることではなく、クラブのグリップエンドの部分を臍に向かって刺すことです。切腹です。すると左肘が自然に畳み込まれる。するとどうなるか」

「ボールは左にいってしまいます」

「そう。左に行きます。それが正解なんです。三千綱さんが病人らしいスイングはいやだ。力強いスイングをしたい、というのであれば、腕で振る、グリップエンドを臍に向けて刺すつもりで振る。すると力強いスイングになり、ボールは左に飛んでいきます。そしてそれが正解で、まず左にボールを飛ばすことから始めるのです。まっすぐ飛ばそうと合わせにいっては駄目です。まず、最短距離で腕を振る。グリップエンドを臍に向ける。すると気持ちよく振れます。インサイドにクラブを引いたら駄目ですよ。そんなスイングはありません。上から下ろす。そうやっていれば力強いスイングでボールはまっすぐに飛んでいくようになるんです」

タケは左にいくのはテークバックが浅いからだといって。勝成先生はテークバックを無理に深く撮る必要はない、むしろ悪い。

「左肩が右肩の位置までスライドしたらそれでオッケー。あとはグリップエンドを意識して最短距離で振るだけです。何度も同じ事を言うのはスイングというのは実はそれだけなんです。臍の場所を意識したら、上から下ろす。落とすでもいいです。それだけなんです」

タケは忙しいのでそれからは練習場で会うことはなかった。というか、一度も練習を実際に見てくれたことはなかった。素振りと画像で判断しただけなのである。
しかし、勝成先生はかつて何時間もかけて私を手取足取り教えてくれた。ドライバーを打つときなど、勝成先生は練習ボールを手に取って、私が打つたびにティに乗せてくれたのである。しかもそれは勝成先生がジャンボを破った破竹の勢いの超多忙の頃であったのである。
何十年もご無沙汰していたのは勝成先生が関西に引越してしまったこともあるし、私がよれよれになってゴルフに気が向いていなかった期間が長かったこともある。


3.肝硬変に責められ、青息吐息。しかし、三千綱はスコットランドを目指す

しかし復活70歳を目指して、私は再び勝成先生に師事することにした。幸い、毎週、先生は元阪神監督の真弓氏とゴルフ番組をやっている。そこでのレッスンは必見ものだった。そのレッスンを取り入れた練習を私はひとりでやることにした。タケ小山には期待しないことにした。私のことを恩人だといっていたタケは文化放送のキャスターをやるようになって性格が変わってしまったのか。いや、そうではあるまい。やはり忙しいのだ。
瞬時の教えであったが、さらばタケ小山。
今日から勝成先生。


4.恥ずかしながらただいまハンデキャップ23。来年1月5日の70歳までにハンデを12にする。

恥ずかしくていえなかったのだが、私のハンデキャップは23になっていた。かつてそんなハンデはもらったことがなかった。最初のハンデですら22であった。
しかし、70歳目前の再出発にはいいハンデキャップであった。


5.そのため執筆にいそしみつつ、毎日、素振りをしている。


6.八王子カントリーにはアプローチの練習にいく。メンバーは無料。そして1番風呂に入って帰る。




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by michitsuna2 | 2017-06-14 16:15 | 三千綱再生ゴルフ塾 | Comments(0)